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話題13 | ■あるサイトで排律の説明がありました 岸本二三男 2007/1/14(日)06:12返事 / 削除


 あるサイトで排律の説明がありましたので紹介します。先生の説明では、

●排律とは、律詩でないものを指して言う一般的な名称です。ですから、四句は別としましても、六句・十句・十二句と偶数句で構成されます。

 あるサイトで排律の説明では
 排律――五言・七言(十二句以上の偶数句)だそうです。私は先生の勘違いだとおもっていますが、貴吟社の殆どの方も勘違いだされているとも思えませんが、どんなものでしょうか、以下に紹介します

■「漢詩」とは
 ご存知のように、中国は詩の国。大河の流れのように遥か三千年の昔から滔々と流れているのは漢詩であり、言葉による芸術である。

 広義の「詩」は『詩経』を始めとする韻文を指していうが、狭義の「詩」は、唐の時代に隆盛を極めた定型詩(唐詩tang2shi1)のことをいう。日本人がふだん「漢詩」と呼んでいるのは、「和歌」と対応して使っている語なので、一般に「唐詩」(とりわけ近体詩)を指している場合が多い。

 唐の時代は、7世紀の初めから300年近く続いた王朝である。その間、李白、杜甫、白居易、韓愈などの優秀な詩人が輩出し、数多くの優れた作品が創り出された。清の初めに刊行された『全唐詩』(900巻)には、なんと2873人の詩人が創作した4万9403首もの詩が収められている。それらの一部は国を超え、時代を超えて、現在も広く読まれている。

 漢詩を読み、漢詩を理解することは中国語の勉強、中国文化を理解する上にも大変役立つものになるに違いない。

■ 漢詩の形式
 漢詩は大きく「古体詩」(古風)と「近体詩」(今体詩)の二つに分けることができる。『詩経』から唐以前の五言・七言の詩をあわせて「古体詩」といい、それに対して、唐以後に盛んに書かれた絶句や律詩などは「近体詩」(今体詩)という。

 また、近体詩は、大きく分けて絶句と律詩(長編の律詩は排律という)がある。五言絶句は五字句四句、七言絶句は七字句四句、五言律詩は五字句八句、七言律詩七字句八句となる。排律は十二句以上の偶数句で、七言排律は少ない。


  古体詩(古風)
 古詩(四言・五言・七言・雑言詩、句数不定)

 楽府(長短句不定のものが多い)

 近体詩(今体詩)
 絶句――五言(20字)・七言(28字)

 律詩――五言(40字)・七言(56字)

 排律――五言・七言(十二句以上の偶数句)


■ 押韵 (ya1 yun4)

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投稿1 | ■排律について 中山逍雀 2007/1/14(日)06:14返事 / 削除

 ご投稿眞に有り難うございます。
 貴重なるご意見眞に有り難うございます。小生が主宰する葛飾吟社は、漢詩詞の奥義を究めよう等と思っている同好ではないのです。詩詞を通じて、言い方を変えれば詩詞を道具として、国際交流を為そうとしているのです。
 小生の述べていることの殆どは、中華詩詞壇での一般認識として通用する常識的な物事を謂っているのです。そもそも、このような物事は、科学や数学の方程式や定理と異なり、極めて柔軟な事柄です。
 中国国内でも恐らくその論は一つではないでしょう。日本でも同じようなことが謂えるでしょう。小生が漢詩詞に携わる趣意から看れば、排律がどうの、格律が云々などの論は、さしたる問題ではないのです。

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